久々にオタ活動をして生き返ったオタク

久々にオタク活動なるものをした。

23歳独身彼氏なし。今年の春から社会人二年目に突入する。看護師として日々血眼で働き、全ての社会人に言えることだが辛いことも多く毎日勉強勉強の日々を送っていた。学生時代友人から「じろうを動物に例えるならカピバラナマケモノ」と称されていた私が、何を間違えてしまったか急性期病棟に配属されたこともあり、人間関係や命の重さ、責任など様々なプレッシャーに押しつぶされそうになりながらギリギリで生きていたため、大学時代当たり前のようにやっていたソシャゲや漫画・アニメ鑑賞がなかなかできない状態となっていた。

オタクであることアイデンティティとして生きていた自分にとって、生きる意味を失ったかのような虚空な日々を生きていたような気がする。

そんな中、オタクとして息を吹き返すきっかけがあった。「あんさんぶるスターズ!DREAM LIVE -5th Tour "Stargazer" 」である。

昨年3月よりあんさんぶるスターズ‼︎へと大型アップデートが行われ、Musicもスタートし、私の心は期待に胸躍っていた。しかし、自分の精神的な弱さもあり、ソシャゲをやる元気がなくなってしまい、ただただログインをするだけの日々が続いた。アプリの中でアイドル達は夢に向かって時に壁にぶち当たりながらもアイドルとしての道を歩んでいるのに、それすらも眩しく感じてしまっていた。情報もほとんど追えていない中、ある日偶然Twitter上で5thの物販情報が浮上した。球体のペンライトやハート型のリングライトなど可愛らしい見た目のライブグッズが多数展開されており、それを目にした瞬間情熱が少し戻ってきた気がする。「ライブに行きたい!!推しに会いたい!!」そこからは早かった。事前物販と事後物販があるとのことだったので事前物販ではとりあえずライブで使う光物を中心に買い漁った。グッズを買うこと自体久々である上に学生時代では考えられない経済力が今の自分にはあった。グッズが到着する頃には大学時代ともにあんさんぶるスターズを追いかけていた同志達を招集し、リモート開封式を行った。県外に行ってしまったり職場が違うこともあり、なかなか会えていなかった同志達も相変わらずの勢いでグッズを買っていてとても嬉しかった。そして何より楽しかった。自分は守沢千秋とEdenを箱で推しており、なんと、千秋のリングライトを自引きできたのである。「千秋来てくれたんだけど!!!!!!!!!!!!」私は叫んだ。電話でつながっている友人達はかなりうるさかったに違いないが、みんなで祝福してくれた。そして今まで貯めに貯めたEdenグッズを解放し、痛バの配置決めなども行った。オタ活って本当に楽しい!

そして4月3日。オタク達はライブビューイング会場へと出陣した。回を重ねるごとに出演ユニットが増えていくこのLIVE。5thよりEdenが出演する。会場アナウンスが始まり心が高揚する。私オタ活している…!

久々のライブは言葉に表せられないほどの衝撃だった。推し達が皆ファンのためにステージ上で歌って踊る。このライブのすごいところは一人一人のダンスにそれぞれ個性があり、全く同じ動きをしないことである。自分にはダンスの才能など一切ないことが4歳の頃に参加した地元の祭りの盆踊りで発覚しているため、無縁の日々を送っていたが、あのキャラはなんとなく動きが固いだとか、あのキャラは指先まで魅せるのが上手いだとか本当になんとなくだがわかるのがすごい。最推しである千秋率いる流星隊のステージも堪能し、ゲストとして登場するEdenを待った。いつ来るのかずっとドキドキしていた。そしてついにEdenが登場した。これは個人的な想いだが、圧倒的王者。そんな言葉が頭に浮かんだ。心臓を鷲掴みにされるとはこんな時に使う表現なのかなと頭の片隅で考えていた。歌、ダンス全てに圧倒された。「突撃!侵略!制覇!」まさにそれである。学生時代Edenに狂ったようにハマり、グッズを買い漁り、部屋にコロッタやアクスタ、パシャこれを飾り、スマホの待ち受けをEdenにして、友人達と「Edenをステージで見れる日が待ち遠しいね」と盛り上がっていた日々を思い出し、涙が出た。ペンライトを振るのも忘れ、気づけば敬礼していた。多分コロナで歓声が制限されていなかったら「敬礼〜☆」と叫んでいたと思う。退場必至である。もう本当にどうしようもないくらいの好きという感情に支配され、前半までの記憶が若干吹っ飛ぶほどには衝撃的なステージだった。

ライブも終わり、友人とどのユニットのどこがすごかったなどの話をしながら車内であんスタの曲を聞きながら帰路についた。これぞ幸せである。久々に本当の自分になれた気がした。やっぱりオタ活は楽しいし、推しは間違いなく生きる原動力だった。

ESMGなるものが全国の映画館で上映されていることも知り、映画館へも足を運んだ。グッズが届いた時から数えてこの間約1ヶ月ほどの出来事だが、社会人1年目で失ってしまいそうになった大事なものを全て取り返せた気がした。

これからも辛いことはたくさんあると思うが自分には推しと、一緒にオタ活をしてくれる仲間がいることを改めて実感することができた。アプリを開けばいつでも彼らが出迎えてくれるのだ。辞めたいと思っていた仕事ももう少し頑張れそうな気がした。ありがとうあんさんぶるスターズ